みなさん、コウタロウです!!
今日はタイトルについて。
IT企業について
まずは、IT企業について。
私は、派遣でIT企業で作業したり、10年程、SI企業にいましたが、IT企業でシステムを作成する際のプロジェクトは下記の感じです。
①マネージャー
②リーダー
③プログラマー、テスター
番号は、地位が高い順です。
システムの設計、お客さんとの折衝はマネージャー、リーダーが担当します。
実際にシステムを作るのはリーダーとプログラマーです。
スケジュール通りにプログラマーが作業をして、このスケジュールに間に合わない、予定外の作業が発生したらそれを調整、解決するのがリーダーの役目です。
そしてプロジェクトを成功に導くために、全ての責任を負うのがマネージャーです。
つまり、マネージャーが一番、責任が重く、重要です。
となると、給与はマネージャー>リーダー>プログラマー、テスターとなりますね。
キャリアプラン
IT企業に入社すると最初はプログラマー、テスターから始まり、数多くのプロジェクトを経験することによって、リーダー、マネージャーを目指すのが普通です。
つまり、優秀な人は最終的にマネージャーになります。
プログラム能力がどんなに優秀でも、プログラマーのままでいることはなく、リーダー、マネージャーを目指すよう上司から指導されるため、40歳、50歳になってもプログラマーでいることはありません。
最初にも書きましたが、プログラマーは責任が軽いので給与も安いためです。
40歳、50歳の人に20代と同じ給与というわけにはいきませんよね。
プロジェクトについて
これは、プロジェクトに人をアサインする仕方が原因です。
プロジェクトを見積もる時に
マネージャーは1か月、100万円、
リーダーは1か月、70万円、
プログラマーは1か月、50万円、
テスターは1か月40万円
という風に1ヶ月の単価を決めて見積もります。
プロジェクトが1,000万円で2か月で完成させる場合、
マネージャー ✕ 2か月 = 200万円、
リーダー ✕ 2か月 = 140万円、
プログラマー ✕ 5人 ✕ 2か月 = 500万円、
テスター ✕ 2人 ✕ 1か月 = 80万円
で合計、920万円で利益が80万円となります。
このように見積もるのでプログラマーは単価50万円の人を社内で探すと、どうしても若手になります。
また、社外から派遣で参加してもらうにしても若手かベテランで単価が安い人になるわけです。
技術が育たない原因
ここまでキャリアプランとプロジェクトについて説明しました。
ここまでの説明でわかった通り、ベテランになれば給料を上げるため、マネージャーにならなければいけないですね。
大体若手は30代前半までなので入社してプログラマーとして活躍できるのは長くて10年程度、となると技術が育たない!
せっかく10年間、技術を磨いても管理する側(リーダー、マネージャー)になってしまい、磨いた技術は陳腐化するだけです。
そもそも技術はベテランから若手に伝えるべきものかなと思っています。
今、私はどの現場にいっても技術を教えるような40代、50代の人は本当に一握りです。
技術を教える人がおらず、自分で調べるか、リーダーからアドバイスを受けるのどちらかがほとんどです。
なのでいつまでたっても似たような技術レベルでプロジェクトを進めなければいけません。
悲しいです。。。
凄腕プログラマーは本当に人の2倍、3倍、いやそれ以上働きます。
アメリカとかはシニア〇〇、最高技術責任者など、技術系の役職があるのに日本はそのような役職をかまえている企業はまだまだ少ないです。
結局システムを作るのはプログラマーです。
プログラマーを1人、50万円で◯人集めればとりあえずOKみたいなやり方だといつまでたっても技術者は育たず、低レベルな技術で質の低いシステムが出来上がっていく、それが今後も続いていく気がします。
最後に
利益を上げるため、金額通りにシステムを仕上げるため、見積のリスク、この辺が絡んで今のIT企業のキャリアプラン、プロジェクトの進め方になっているのでしょう。
ただ、それだといつまでたっても技術は育たず、結果プロジェクトの失敗リスクも変わりません。
私は、今年40歳で派遣先で20代、30代の若い人たちと同じようにプログラムを書いています。
そこで自分の力を示し、若手2人で100万円より、私1人に100万円でお願いしたいと言われるようにすれば少しずつ変わっていく気がします。
日々、技術、考え方を磨きたくさんのプロジェクトに参加し経験を積んでいきたい!
そんな人がもっと増えていけば、プロジェクトの失敗も減るんじゃないか?
そう思います。
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